お久しぶりです。ばっどです。
今回はダブルバトルの構築記事ということで初めましての方も多いと思いますので、簡単に自己紹介させていただきます。
普段はシングルバトルを中心にプレイし、特に関東圏でオフライン大会の運営として活動しています。
そして、公式大会の時期はダブルバトルにも取り組んでおります。
全国大会の出場実績は、2018・2020・2022そして今年2023の4回です。
今までは全国で勝てずWCSには出場できていませんでしたが、今年決勝大会でベスト6となりWCS Day2の出場権を得ることができました!
今回は決勝大会で使用した構築の記事を書こうと思います。
この構築は3月に仲間大会に出ていた頃に作り、そこからかなり勝ち続けられたので完成度には自信があります。
是非最後まで読んでいってください。
以下常体
<実績>ポケモンジャパンチャンピオンシップス2023 予選 第1回
TNみなとともか 11位 レート1815
TNバイオレット 16位 レート1805
ポケモンジャパンチャンピオンシップス2023 本戦
TNみなとともか 21位 レート1594
ポケモンジャパンチャンピオンシップス2023 決勝
Day1 5-1抜け→Day2 1-2 ベスト6
また、
日々々々さん(@hiyoooon4 )が使用し
ポケモンジャパンチャンピオンシップス2023 予選 第1回
TNひよ 105位 レート1788
Refuさん(@Refu1424 )が使用し
ポケモンジャパンチャンピオンシップス2023 予選 第3回
TNバイオレット 139位 レート1771
(注1)
一部型を変えて使っていた部分があります。
今回の構築記事では最終的に最も強いと考えて決勝大会で使用したものを記載します。
<簡易紹介>

(注2)
レンタルチームは特殊型のA個体値を0まで粘っていなくても許せる方だけ使用してください。
(注3)
姑息なので見せ合い画面で少しでも対戦相手の頭がバグるようにわざとポケモンの配置は汚くしました。
レンタルチームは配置が汚くても許せる方だけ使用してください。
以下常体
<構築経緯>本ルールの1つの特徴として、物理・特殊共に強力な並びが多くあり1つの構築に共存しやすいことが挙げられる。
(例)パオジアン・カイリュー、イーユイ・ハバタクカミなど
そのため、相手の並びによって初手の選出を変える構築は相手の選出への依存度が高くなってしまうと感じた。
幅広い相手に安定する初手の選出を考えたところディンルー・ヘイラッシャの並びが1ターンで倒されにくく且つ荒らし性能が高いと考えて軸に据えた。
ステルスロック+あくびやカタストロフィで相手を全体的に削ることを目指す。
削った後の全抜きを行うエースとしては迷わずカイリューを選択した。
シングルバトルと違ってステルスロック+あくびで起点作成に成功したとしても相手のポケモン1匹はフリーに動けてしまう。
そのためマルチスケイルで1匹の攻撃からではほぼ倒されないカイリューが最適であると考えた。
カイリューと組んで一掃を狙うアタッカーとしてスカーフサーフゴーの採用を決めた。
この枠はSの上がるブーストエナジーハバタクカミが採用されがちなイメージがあるが、全体技の火力が高く一掃する性能が高い点やカイリューとのタイプ相性の良さなどを評価した。
以上の4匹を基本選出とすることを決め、残り2匹を考える。
基本選出でほとんどの相手に戦えると感じていたため、残り2匹はピンポイントな相手にのみ選出する枠でも良い。
まずヘイラッシャ入りの構築では見せ合い画面上シャリタツを採用し得だと思っているためとりあえず入れておくことにした。
当然一部の構築に対しては合体させても強く戦うことができる。
最後の枠のみ弄りつつ調整をしていた。
ステルスロックを踏ませたとしてもパオジアンが重いと感じ、エースのどちらかが刺さっていなければ入れ替えて選出する枠としてウインディを採用した形がもっとも使用感がよく構築が完成した。
<個別解説>
ディンルー@オボンのみ
テラスタイプ:水
特性:災いの器 性格:腕白
努力値:236-4-36-0-228-4
実数値:260-131-165-×-129-66
ヘビーボンバー、カタストロフィ、ステルスロック、挑発初手に置いて荒らす役1
ステルスロック+ヘイラッシャのあくびで盤面を操作しつつ、カタストロフィで削りを行う
裏のポケモンを通すために削らないといけないポケモンを考えてカタストロフィを打つ選択が重要となる
この戦法の場合、相手のモロバレルにキノコの胞子でこちらの展開を阻害されてしまうのが面倒なので挑発を採用している
ただし、挑発の入ったモロバレルでも隣に花粉団子を打ち続けられるだけで削りが出来なくなってしまうため、モロバレルに対しては挑発とあくびを重ねることでこちらの展開ができるようになる
攻撃技は最初地団太を採用していたが打つ場面がほとんどなく、ハバタクカミを一撃で倒せるヘビーボンバーの方が使いやすいかったためそちらの採用となった
ヘイラッシャ@食べ残し
テラスタイプ:鋼
特性:天然 性格:腕白
努力値:252-0-116-0-140-0
実数値:257-120-165-×-103-55
ウェーブタックル、ボディプレス、あくび、まもる初手に置いて荒らす役2
あくびによる対面操作が基本的な動きで、裏のポケモンを通すために削りが必要が相手には殴って削りを行う
メインウェポンのウェーブタックルに加えてボディプレスを採用している
これは重いパオジアンに対して打てることを強く意識している
このポケモンは初手に置いて居座り続けるため威嚇を複数回受けることも多く、そういった場合でも威力の下がらない攻撃技になる点でも重宝する
シャリタツとの合体はあまりしないが、時間を稼ぐことが重要な試合などでは合体による積ませで真価を発揮する
特にバンギルガンやトリパに対しては積極的に合体していく
特性はこの型だとギャラドスの挑発などを苦にしない鈍感も選択肢となるが、決勝大会前に剣の舞テツノカイナが増加したため、1度流すために天然での採用となった
環境によっては鈍感の方が良いこともあるだろう
カイリュー@鋭い嘴
テラスタイプ:飛行
特性:マルチスケイル 性格:陽気
努力値:4-252-0-0-0-252
実数値:167-186-115-108-120-145
テラバースト、神速、龍の舞、まもる全抜きエース1
ステルスロック+あくびの展開を乗り越えたうえでカイリューを倒すのは相手視点非常に困難となる
似たような構築タイプでも龍の舞を採用した型はあまりいない印象ではあったが、あくびとマルチスケイルのおかげでほとんどの試合で積むことができた
型としては道具が鋭い嘴であることが目を引く点だと思う
無難なアイテムとしてはラムのみが考えられるが、ディンルーの挑発を駆使すればモロバレルのキノコの胞子やウインディの鬼火などを打てなくして起点にできるため不要と判断し、パワーを上げることを選んだ
龍の舞+鋭い嘴を採用することで拘り鉢巻カイリューを意識した相手をちょうど倒せる程度の火力が出る点が魅力となる
サーフゴー@拘りスカーフ
テラスタイプ:鋼
特性:黄金の体 性格:臆病
努力値:84-0-0-252-0-172
実数値:173-×-115-185-111-138
シャドーボール、ゴールドラッシュ、10万ボルト、トリック全抜きエース2
全体技の火力の高さはもちろん、カイリューとの相性が非常に良い
技構成はメインウェポンのシャドーボール、ゴールドラッシュは当然として、10万ボルトとトリックを採用している
10万ボルトは少し重めのギャラドス意識
トリックはチオンジェンやキョジオーンを倒せるようになるなど、ここまでの3匹できついところに打てて噛み合いが良かった
調整は素早さをテツノツツミ抜きまでにしてHPを少し伸ばしている
これによって、陽気パオジアンの不意打ちを耐える可能性が伸びる
(無振りで93.7%落ちのところを50.0%落ちまで抑えられる)
シャリタツ@気合の襷
テラスタイプ:ドラゴン
特性:司令塔 性格:控え目
努力値:0-0-4-252-0-252
実数値:143-×-81-189-115-134
流星群、凍える風、挑発、まもるたまに出すだけのヘイラッシャのお供
とりあえず無難な型で入れておこうと考えており、拘りスカーフはサーフゴーに持たせていたため気合の襷での採用となった
流星群、凍える風、まもるまでは最後場に出たときに必要な技と考えており、最後はトリパに出した時に2回目のトリルを阻止するために挑発が一番使うと判断し、濁流は不採用となった
ウインディ@シュカのみ
テラスタイプ:草
特性:威嚇 性格:意地っ張り
努力値:252-52-76-0-124-4
実数値:197-150-110-×-116-116
フレアドライブ、神速、鬼火、まもる構築に最後に入ってきた補完枠
カイリューまたはサーフゴーが刺さっていない時に出す枠として考えており、そういう時はだいたいパオジアンがいるときや鋼タイプが倒せない時だと思いウインディの起用となった
最初は防塵ゴーグルを採用していたが、晴れパを相手にするときにサーフゴーと代わって出すことが多く、その時にイダイナキバの攻撃を耐えるためにシュカのみに変更した
防塵ゴーグルは持たせなくても、相手が勝手に警戒して眠り粉などは打たれなかったためあまり問題なかった
一応いざという時の緊急防塵ゴーグル代わりに草テラスにしたが、切ることはなかった
<選出>〇基本選出
初手:ディンルー+ヘイラッシャ
後発:カイリュー+サーフゴー
最もパワーの高い選出
困ったらこれ
〇エースが刺さっていない時
初手:ディンルー+ヘイラッシャ
後発:カイリューorサーフゴー+ウインディ
少しパワーの低い選出
1匹のエースにすべてを託すのは厳しいので、残りの3匹も隙を見て攻撃技で殴ることが重要
〇対トリルやバンギルガンなど
初手:ディンルー+ヘイラッシャ
後発:シャリタツ+サーフゴーorカイリュー
合体ヘイラッシャで粘る選出
対バンギルガンではルガルガンのがむしゃらを警戒して、1度あくびで流してステルスロックを踏ませてから殴る
対トリルでは最終ターンに殴って次また上から殴れるようにまもるでうまく調整する
〇その他
たまにウインディを先発に出し、ヘイラッシャを後発に置くこともあった
<最後に>今年は構築に自信があったので、しっかりと勝てて良かったです。
ただ結果は出来すぎなくらいで、まさかWCS Day2の権利が取れるとは思わなかったです。
試合の合間でTwitterを見ていると、たくさんの方が応援リプライをしてくれていてとても励みになりました。
特に、普段ダブルバトルをしていないシングル勢の方々や、今はあまりポケモンをしなくなってしまった昔からの友達もすごく気にしてくれていてうれしかったです。改めて、ありがとうございました。
応援の言葉に答えられるようにWCSも頑張ります!
↓おまけに今回手に入れた記念品の画像を載せておきます

本構築記事は以上になります。
もし気になることがあればTwitter(@badviolist )まで連絡をいただければ答えますので気軽にどうぞ。
またの機会があるかはわかりませんが、もしあればよろしくお願いします。